はじめてのBI - OLAPとは

OLAP表の構造

OLAP(OnLine Analytical Processing:オンライン分析処理)とは、蓄積されたデータをさまざまな視点から多次元的に分析を行う処理・操作のこと。
いろいろな角度から視覚的に分析を行い、意思決定に役立てることができます。

※Adam-WebOLAPは、多角的な分析をスムーズに行えるよう「スライス項目」、「ドリル項目」、「表頭項目(列ラベル)」、「足し込み項目(集計結果)」などが、Webブラウザ上にわかりやすくレイアウトされます。

●スライス項目
プルダウンリストから簡単に選択できます。

●ドリル項目
クリックするだけで、簡単にドリルダウン、ドリルアップができます。

●列ラベル
ショートカットメニューから、簡単に集計結果の並べ替えができます。

●足し込み項目
ショートカットメニューから、簡単にドリルスルーができます。

●一覧表示領域
一覧に表示される項目を、ドラッグ&ドロップ操作でグリッド、チャートに追加することができます。
グラフ
集計結果をグラフ表示します。

ダイシング(次元の切り替え)


上のOLAP表は、「プロジェクト」がスライス項目に、「販売管理項目」がドリル項目に設定されています。
つまり、販売管理項目毎のリスト表が、プロジェクト別に何枚も重なっているイメージです。
この項目を入れ替えて、「販売管理項目」をスライス項目に、「プロジェクト」をドリル項目にできます。
ちょうど、サイコロをころがして横から見るイメージで操作できます。

スライシング(次元の切り出し)


OLAPのキューブから、縦軸と横軸を指定し2次元の表作成し切り出して、参照すること。
Adam-WebOLAPでは、プルダウンリストから簡単に、スライス項目を選択できます。
上のOLAP表は、スライス項目に「プロジェクト」が設定されています。
このスライス項目を選択して、他の販売チームの集計表を表示できます。
この例では、「販売Cチーム」の集計表を選択しています。重なったリスト表を、後ろから引き出して見るイメージで操作できます。

ドリルダウン、ドリルアップ(次元に沿った展開と集約)


OLAP表のある特定の項目にフォーカスして、1段階掘り下げた集計結果を展開し、詳細内容を見ることをドリルダウン。 一方、ドリルアップは、現在参照しているデータ、および同じ属性を持つデータの親要素となる項目で集約した結果を参照すること。
Adam-WebOLAPでは、集計値のセルをダブルクリックするだけで、簡単にドリルダウン・ドリルアップの操作が簡単に行えます。
上のOLAP表は、ドリル項目に「販売管理項目」と「部門」が設定されています。販売管理項目の金額は「全体」がまとめて表示されています。
この項目を詳細に展開し、部門別に金額を表示することができます。
また、この例では「販売管理項目」と「部門」の2階層ですが、さらに詳細な集計項目が定義されていれば、その詳細までドリルダウンできます。

ドリルスルー(データ明細の取得)


集計結果の元となったデータを参照すること。
Adam-WebOLAPでは、ショートカットメニューから簡単にドリルスルーの操作ができます。
集計結果から、足し込み項目に集計されたデータの明細(集計前の元データ)を表示することができます。
集計結果と集計前の元データを個別に関連付けて、さらに具体的な分析ができます。

グラフからのドリルダウン、ドリルアップ

Adam-WebOLAPでは、グラフの要素から分析対象のデータ範囲を指定することで、ドリルダウン・ドリルアップが行えます。
グラフ表示は、分析対象にしているデータの範囲と、リアルタイムに連動します。
ドリルダウン・ドリルアップなどの操作で、分析データの範囲を変更すると、その変更に応じてグラフ表示も変わります。
グラフの要素(列、系)をクリックすると、該当する分析データの範囲が選択され、そのまま続けて、選択したグラフ要素のデータ範囲をドリルダウン・ドリルアップできます。

集計結果の並べ替え

集計結果に対してある特定項目で、昇順、あるいは降順に並べ替えること。
Adam-WebOLAPでは、分析データの集計結果に対して、ショートカットメニューからの簡単な操作で、分析の途中でもリアルタイムに並べ替えることができます。
昇順、降順を自由に選択できます。また、並べ替えた結果は、分析中のOLAP表に瞬時に反映されます。

クロス集計(クロス表)

縦軸、横軸それぞれに分類枠があり、双方の分類がクロスする枠にそれぞれの項目が分類される集計表。
Adam family(Adam-Report)では、横軸の分類項目を「表頭項目」、縦軸の分類項目を「表側項目」という。

カテゴリ

項目の持つ値をある範囲ごとに区切った項目の分類。
例えば、10歳から19歳を10代というカテゴリに分類する。
件数集計で、帳票の一つの枠になる。