Support

制限事項

本製品の注意事項と併せてご確認ください。

1.ディスクの最適化(デフラグ)

リカバリー王Zがインストールされている環境で、ディスクの最適化処理を行う場合は次のいずれかの手順で実施して下さい。
瞬間復元機能動作中(修復モードまたは修復保留モードの状態)にディスクの最適化処理を行うと、OSが起動しなくなる場合があります。
・リカバリー王Zをアンインストール後にディスクの最適化を実施し、リカバリー王Zを再度インストールする。
・リカバリー王Zの動作モードを保護解除モードに変更してディスクの最適化を実施する。実施後に、動作モードを元に戻す。
・〔環境設定〕ダイアログボックスより、ディスクの最適化を行うドライブを修復対象外にする。ディスクの最適化を行ったあと、再度〔環境設定〕ダイアログボックスより修復対象に変更する。なお、リカバリー王Zの修復対象に設定されていないドライブに関しては、これらの操作を行う必要はありません。
注)瞬間復元機能動作中(修復モードまたは修復保留モードの状態)は、通常、上記手順以外で、リカバリー王Zの修復対象に設定されたドライブでディスクの最適化処理(デフラグ)を実行すると、異常終了することがあります。

2.チェックディスク(chkdsk.exe)

リカバリー王Zがインストールされている環境で、チェックディスクを行う場合は、リカバリー王Zをアンインストールするか保護解除モードに 変更してから実施してください。瞬間復元機能動作中(修復モードまたは修復保留モードの状態)にチェックディスクを行うと、 OSが起動しなくなる場合があります。
なお、Windows 8以降のOSでは保護解除モードの状態でのGUIからのチェックディスク(エラーチェック)が動作しませんので、chkdskコマンドでのチェックディスクを実施してください。

3.パーティションの区画変更

リカバリー王Zがインストールされている環境で「ディスクの管理」やdiskpart.exe コマンドなどを使ってパーティションの変更を行う場合は、必ずリカバリー王Zをアンインストールしてから実施してください。リカバリー王Zがインストールされている環境でパーティションの変更を行うと、OSが起動しなくなる場合があります。

4.ファイルシステムの変更

リカバリー王Zがインストールされている環境でコンバートコマンド(Convert.exe)など使ってファイルシステムの変更(FAT32からNTFSへの変換)を行う場合は、リカバリー王Zをアンインストールしてから実施してください。リカバリー王Zがインストールされている環境でファイルシステムの変更を実行するとOS が起動しなくなる場合があります。

5.ディスクのクリーンアップ

リカバリー王Zがインストールされている環境でディスクのクリーンアップを行う場合は、リカバリー王Zをアンインストールするか「保護解除モード」に変更してから実施してください。瞬間復元機能動作中(修復モードまたは修復保留モードの状態)にディスクのクリーンアップを行うとOS が起動しなくなる場合があります。

6.ディスクの空き領域

瞬間復元機能の動作には、ドライブに空き領域が必要となります。空き領域が不足している場合には、リカバリー王ZもしくはOSが警告メッセージを表示します。運用中は必ず空き領域が確保されている状態でご利用ください。
空き領域が完全に無くなった場合、リカバリー王Zは正常に動作しません。OSのシステムツールなどを利用して不要なファイルを削除するなどし、空き領域を確保してください。空き領域が無くなった状態で運用を継続した場合には、OSが起動しなくなる場合があります。

7.休止状態/スリープ

リカバリー王Zの動作モードが修復モードもしくは修復保留モードの場合、Windows の「スリープ」は動作しますが、「休止状態」や「ハイブリットスリープ」は動作しません。このため、リカバリー王Zをインストールすると「休止状態」「ハイブリッドスリープ」の機能を無効にします。
リカバリー王Zをインストール後にOSの設定を変更することで「ハイブリッドスリープ」や「休止状態」を有効にすることができますが、機能を有効に設定した場合の瞬間復元機能としての動作は保証できません。

8.システムの復元機能

リカバリー王Zのインストールを行うと、Windowsのシステムの復元機能が利用できない設定になります。リカバリー王Zのアンインストールを行うことにより、Windowsのシステムの復元機能が利用できる設定に戻ります。

9.仮想ドライブが設定されたクライアントPCについて

SUBST コマンド等にて仮想ドライブの割り当てを行ったディスクが存在する場合、リカバリー王Zをインストールすると、インストール後にSCL00005 のメッセージが表示され再起動されます(リカバリー王Zは保護解除モードでインストールされています)。再起動後、SUBST コマンドによるドライブ割り当ては解除されます。

10.「Windows機能の有効化または無効化」について

管理方法(保護タイプ)がファイル・フォルダ単位の修復モードの場合に、Windowsのコントロールパネルから「Windows機能の有効化または無効化」もしくは「Windowsコンポーネントの追加と削除」を行うと、エラーが発生することがあります。この場合は保護解除モードに変更して実行してください。

11.インデックス機能に関する制限

Windows Search のインデックス作成機能がリカバリー王Zと競合し、OSの動作が遅くなる場合がまれにあります。この現象が発生した場合は、OSを再起動すると通常の動作に戻ります。再度発生する場合は、リカバリー王Zを保護解除モードに変更してから次の対応を行ってください。
・インデックス作成対象がドライブ全体になっている場合は、ドライブ全体を外し、作成対象範囲を少なくする。
・インデックス作成がすべて完了してから、修復モードに変更する。

12.シンボリックリンクに関する制限

管理方法(保護タイプ)がファイル・フォルダ単位の修復モードの場合に、修復対象内のシンボリックリンクを修復対象外へ移動させると、リンクが切れて参照できなくなる場合があります。

13.修復モード中のフォルダの移動に関する制限

管理方法(保護タイプ)がファイル・フォルダ単位の修復モードの場合に、同一ドライブ内でフォルダの移動を行うと、フォルダ内に作成したファイルが見えなくなる場合があります。この場合は移動ではなくコピーをした後に、コピー元を削除するようにしてください。
※別ドライブへの移動や、修復対象に設定できないドライブ(取り外し可能なドライブなど)での移動は該当しません。

未サポートの機能

リカバリー王Zでは以下の機能はサポートしておりません。

ReadyBoost

未サポートとなります。
尚、USB メモリあるいはUSB ディスクは基本的に瞬間復元対象のディスク/フォルダとしては指定できません。その為に本機能と共存することは考えられませんが、ReadyBoost を実施しているOS の動作を全て検証できていないため、動作保証外となります。

BitLocker

対応予定はありません。
BitLocker機能が有効に設定されている場合は、リカバリー王ZクライアントをインストールするとOS が起動しなくなる場合があります。BitLocker により暗号化されたPCにはリカバリー王Zをインストールしないでください。