事例紹介|教育支援

次世代を担う子供たち、子供たちを指導する立場におられる先生方に対して、
ITを活用した学習機会と環境の提供と、教育現場の活性化を目指したソリューションを提供します。

事例紹介

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新宿区教育委員会様 -Dr.シンプラー2010導入事例

「使いやすく、汎用的な」ICT環境を目指し、
教員と子どもたちが興味を持って自発的に活用できる学習環境を構築。

新宿区教育委員会では「使いやすく、管理しやすいICT環境」をコンセプトに校務用ネットワーク/教育用ネットワークの構築に取り組んでいる。 2009年度から2011年度までの3カ年で区内40校の環境整備を実施。2011年3月で25校のICT機器とソフトウェアの配備を完了した。その中の導入ソフトウェアの1つとしてMicrosoft Office2010とDr.シンプラー2010(以下、Dr.シンプラー)が選定されている。Dr.シンプラーはMicrosoft Office2010(Word/PowerPoint/OneNote)のメニューや機能を簡略化するアドオンソフトウェア。 Dr.シンプラーを使うことにより、子どもたちでも容易にWordやPowerPointを使うことができる。 学校の情報化を推進する新宿区教育委員会事務局 教育政策課 統括指導主事の工藤勇一氏(現 新宿区教育委員会事務局 教育指導課長)と、新宿区立余丁町小学校 副校長の湊仁氏にお話を伺った。

導入の背景とねらい

~教員のニーズと将来的な発展性に配慮し、
 情報モラル教育と子どもたちの自発性を促す学習環境構築~

新宿区役所本庁舎

新宿区教育委員会では、2009年3月に、新宿区の子どもたちがその生涯を切り拓いていく力を身につけ、夢と希望をもって成長していけるよう、区が今後10年間で目指すこれからの教育や取り組み、報告などを示す「新宿区教育ビジョン」を策定。 「子ども一人ひとりの『生きる力』をはぐくむ質の高い学校教育の実現」、「新宿のまちに学び、家庭や地域とともにすすめる教育の実現」、「時代の変化に対応した、子どもがいきいき学ぶ教育環境の実現」という3つの柱の実現へ向けて、「確かな学力の向上」、「子どもの安全の確保」、「教員の授業力の向上」など14の課題に取り組んでいる。

この取り組みの一環として、校務の効率化を目的とした校務用ネットワークと、子どもたちが安全に利用できる教育用ネットワークを構築。 「誰もがいつでも簡単に使用できるICT環境」を目指し、教育用ネットワークでは、教員や児童・生徒が自分のIDとパスワードさえ入力すれば、いつでも自由に校内中のパソコンを使用可能とした。 さらに、子どもたちは自由に校内ネットワークを活用する中で、情報化社会の課題である情報モラル・情報安全教育に対しても体験的に学ぶことができるよう設計されている。 新宿区教育委員会事務局 教育政策課 統括指導主事の工藤勇一氏(現 新宿区教育委員会事務局 教育指導課長)は『学校に必要な情報化とは何か?』という視点から、その取り組みについて次のように話す。

新宿区教育委員会
事務局
教育政策課
統括指導主事
工藤勇一氏
(現 新宿区教育委員会事務局
教育指導課長)

「教員が必要性を感じている便利なツールを提供していけば、自然と学校の情報化は進んでいくと考えています。また、これからの学校で進めていく情報化の視点は『ICT機器の活用』から『ネットワーク自体をどう利用していくか』に移ると思っています。情報化社会の進展に対応した教育を図るには、学校自体も情報化社会になっていなければいけません。しかし、SNS(ソーシャルネットワークサービス)などの活用が盛んになっている今、情報の受発信が自由な環境では、子どもたちは何も知らずに被害に巻き込まれたり、社会的な事件を起こしてしまう可能性があります。子どもたちは学校での情報モラル教育を通して十分に学ぶ必要があるでしょう。新宿区では、学校内部では自由に発信できますが、ネットワーク外への情報発信は制限し、半分閉じたネットワーク社会を構築しました。小型の情報化社会という発想です。このような安全に管理された環境で、子どもたちがネットワークを体験しながらごく自然に、情報モラルを学びとっていけることが重要と考えます」(工藤氏)。

新宿区立余丁町小学校
副校長
湊仁氏

新宿区教育委員会では自発的な活用を促すために、教員と子どもたちが「使ってみたくなるような」ソフトウェアを選定。その中の1つとしてMicrosoft Office2010とDr.シンプラーが導入されている。 Microsoft Officeは「多くの人が自宅パソコンで普段から利用しているツールである」という点が評価された。Dr.シンプラーはWordやPowerPointの操作を簡単にする学習支援ソフトウェア。 大人が使うWordやPowerPointの機能を小学校から無理なく利用できる。 また、Dr.シンプラーで作成したファイルはそのまま家庭でも利用できることが魅力の1つでもある。

「学校の情報化を推進するためには、教員と子どもたちが自然に使える環境を作ることが重要だと思っています。教員にはそれぞれ授業スタイルがあり、ストーリーがあります。学校で使うICTツールによって教員の持ち味でもある指導方法を損なうようなことがあってはいけません。ワープロの指導やプレゼンテーションの指導を前提とするのではなく、もっと身近に自然に使える環境を上手に作る。そのためには汎用性の高いソフトウェアを提供し、教員と子どもと家庭の全てが同じツールを使える環境を築くことが重要と考えました」(工藤氏)。

新宿区立余丁町小学校 副校長の湊仁氏は導入前の検討課題について次のように語った。
「これまでは私も含め、管理職などの教員内では別のワープロソフトの使用が主流でした。それが今は逆転して、若い教員はWordやPowerPointを使いこなしており、私たちが使っていたワープロソフトの利用経験さえありませんでした」(湊氏)。

新宿区立余丁町小学校

お互いに使ってきたツールが違うために、先輩教員が後輩教員に操作方法を教えようとしてもなかなかうまく伝えられないという状況もあったと話す。校内に残るデータもファイル形式が混在し、不便を生じていたという。
「校外の関係者と連絡を取り合う際にも皆がWordを使っていることから、最近は私たち管理職もWordを使うようになりました。使い慣れていないこともあり、主にビジネスユースであるWordには教育現場だけでなく世代を超えた操作性を期待している面もあります。また、子どもたちも中学校へ進学するとWordを使うようになります。こうした状況を鑑みて、子どもたちが中学校へ進学したときに役立つような知識や操作性を身につけさせたほうが良いと、意識が変わりました。将来、子どもたちが苦労しないよう、統一感を持たせる環境が重要と考えます」(湊氏)。

導入効果・今後の利用について

~使いやすさと汎用性の高さに期待~

Dr.シンプラーは学年別の辞書機能を搭載しており、小学1年生から6年生まで各学年に沿った利用が可能だ。 入力文字はそれぞれの学年の学習範囲の漢字に変換される。 そのため、教員も特に意識することなく、子どもたちの習っていない漢字を排した教材や資料を作成できる。 なにより、教員自身が使っているWordと変わらないため、自然に活用できるだろう。 教育委員会事務局が各校をまわって教育用ネットワーク構築の説明会を行った際には「これでもう、自宅でも学校でも同じソフトが使える。 別のソフトウェアの操作を覚えなくて良い」と若い教員から歓声が上がったという。子どもたちが興味をもって使いたくなるようなテンプレートやイラスト、わかりやすいメニューを用意しているDr.シンプラーにこれからもますます期待が高まっている。 小学校の段階で汎用性の高いWordやPowerPointを自然に利用できるようになれば、中学校へ進学したときの利活用も自然と広がるだろう。

事例にご協力いただきました

新宿区教育委員会

東京都新宿区歌舞伎町1-4-1

<新宿区特色>
1947年3月、旧四谷・牛込・淀橋の3区が統合し、新宿区として発足。東京23区のほぼ中央に位置し、30万区民が暮らす。多くの人々が訪れる賑わいの街であるとともに、江戸以来の歴史や文化を持ち、水辺や斜面緑地など貴重な自然も残っている。区内に小学校29校、中学校10校、特別支援学校1校がある。

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